「忙しい」というのは問題じゃない。問題なのは、「多忙感」に自分が振り回されていることだ。
仕事に追われる日々を続けるのは、つらい。
だけど不思議と、やることがいっぱいあってもう届くメールを読む暇も、まして返す暇もないくらい忙しいなかで、確かな充実感を感じることもある。疾走する気持ちの良さに似た感覚を、僕は確かに感じていたりする。
きっと、「多忙かどうか」が問題なのではない。問題なのは、「多忙感」だ。
仕事に追われている。やるべきことに手つかずのまま、今日ももうこんな時間…。何を優先すべきか、どこから着手すべきか分からない。そもそも、いま何をしなければならない?
「多忙感」は活力を奪う。自分に「あぁ忙しい、忙しい!」と言い聞かせたところで、救いの手だとか、なにか幸運が舞い降りて、目の前の仕事が一気に片づくことなんてきっとないのは分かっているのに。
やるべきことは、「やるべきこと」を思いつく限り書き出して、一つひとつを順番に片づけていくこと。シンプルに、きっとこれしかない。
1日で片づかなければ、3日かける。それでも間に合わなければ1週間のどこかで帳尻を合わせればいいのだし、場合によっては休日に働いて挽回するのも手だと思う。大切な休日を仕事で潰したくない…という気持ちもあるけれど、休日の落ち着いた時間に仕事を整理するのも悪くはない。
大事なのは、仕事も時間も「自分がコントロールできている」という「感覚」を持ち続けることでしょう。忙しい日々にも、「多忙感」に埋もれないための自分なりの知恵を、僕は見つけていきたい。