「美味しいものを食べる」「よく寝る」・・ストレス解消法、ほんとにそれでいいの!?
先日携帯でサイトをあちこち見ていたら、
「サラリーマンのストレス解消法」
というタイトルがあって(確か日経〇ーマンのサイトだったと思うけど)、記事を読むと「ストレス解消法」の第1位と2位は、
「美味しいものを食べる」
「よく寝る」
なのだそうです。そのときはとくに気に留めなかったのですが、ちょっと心に引っかかるものがあって、いつまでもなくならないので、今日は記事にしてスッキリしちゃおうと思ってます(笑)
手前味噌になるかもしれませんが、僕はあまりストレスを溜めないほうです。
というよりも、周囲のひとがストレスだと思っていることでも、僕はそう感じていないことが多いので(周囲のひとのストレス係数が100だとすると、僕は30くらいとか 笑)、
ストレスをうまく扱っている
といえるのかもしれません。
ストレス耐性が強い、ということではなく、「処理をうまくやっている」というイメージです。
そんな僕は、
「美味しいものを食べる」
「よく寝る」
この2つが「みんなのストレス解消法のトップ2だ」という記事を読んで、
「それってどうなの?」
と思ったのです。
たしかに美味しい料理を食べたときや、よく眠ったあとは心地良いもので、仕事のストレスを解放してくれます。
だけど冷静に考えてみると、週に1回とか月に1回素敵なレストランで食事をするとか、普段あまり寝れないので休みの日は気の済むまで寝続けるとか、
要するに<日常→非日常>のトリップ体験を楽しんでいる、ということです。
で、月曜日からまた<非日常→日常>へ戻るので、
ストレスの蓄積が始まります。
そうなると、また<日常→非日常>へトリップしないと気持ちがもたない。だから、また美味しいものを食べて、よく寝る。だけど、こんな生活を繰り返していたら、
それこそ身がもたなんじゃないの??と(苦笑)
このストレス解消法が問題だと思うのは、その「一回性」と「手軽さ」です。
「一回性」というのは、その場限りということ。
「手軽さ」というのは、「自分に向き合わなくていい」という意味での手軽さです。
僕は、ストレスを(非日常的な体験で)「解消」するのはときに有効と考えていますが、それと並行して、
「(自分が)ストレスを上手に扱えるように努力する」という視点も必要だろうと思っています。
要は
「ストレスを感じている自分」の考え方や感じ方にスポットライトを当てる
ということです。
これは自分の価値観としっかり向き合うことになるので、「手軽」な方法ではないのですが、一度身につくと人生全般に役立ちます。
- 自分はどうして「あの人」の言動に腹が立ったのか
- 「あの人」はなぜあんなことを言ったのか(相手の背景を想像する)
- 「あの人」の考え方と、自分の考え方はどこが違っていたのか
- 「あの人」の考え方に共感できないまでも、「理解はできる」部分はどこか
- 自分のほうに偏った思い込みや、固定観念はなかったか
- 自分の考え方を変えることで、違う解釈ができたのではないか
これは対人関係でのストレスに向き合うときの発想法を思いつくままに書いてみたのですが、
頭のなかでこのような問いと、
それに対する自分なりの答えをどんどん出していくことです。
続けているうちに自分の固定観念が少し剥がれて気持ちが楽になったり、
「ストレスを感じたのは自分のほうに問題があったのかも・・・」と考え方や感じ方を見直せるようになります。
そして、このような癖は一度身につくと一生ものの財産です!
「美味しいものを食べて、たくさん寝る!」よりも、僕は確実でやりがいのある方法だと思います。
自分の固定観念が外れたときの爽快感は、クセになりますから(笑)