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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

合わない上司は「研究対象」としてウォッチしよう。自分を活かす上司関係論

海外赴任での悩みや問題は、現地スタッフとのコミュニケーションよりも、じつは日本人駐在員との人間関係のほうが大きいんじゃないか、とおもう。

日本人駐在員はマイノリティだからこそ、「狭い社会(=つながり)」のなかで日々を過ごしていかなくてはいけないわけで、「狭い社会」であるがゆえに、一人ひとりの人間関係が重い。たとえばたったひとりの日本人上司との関係がうまくいかないと、毎日職場に行くのがつらくなるし、仕事のパフォーマンスも上がらない。

仕事力とか語学力とか。そういうスキルももちろん大事だけど、その土台となる「人間関係力」が乏しければ、新しいスキルを積み上げるモチベーションも、身についたスキルを十分に発揮するための足腰の強さも、出てこないんじゃないだろうか。

日々の仕事のパフォーマンスを支えるのは、「人間関係力」だ。海外駐在員という「狭い日本人社会」のなかで仕事をしているぼくには、確かにそうおもえる。

べつに上司に媚びろとか、ゴマをすれと言っているのではないし、合わない上司を無理やり好きになる必要もない。だけど、安易に関係を「断絶」しないこと。これが、「人間関係力」のミソです。というのが、ぼくの自論。

自分に合わないからといって、嫌いだからといって、上司との心のつながりを「断絶」してしまっては、自分がつらい。だって、ぼくらの仕事を評価するのはその上司だから。上司とのつながりを「断絶」するということは、何をやっても評価されない環境に自分を陥れるリスクを負うことになるわけで。

で、どうするかというと、自分と合わない上司に対しては「研究対象」とみなす。世のなかには、驚くような価値観や考えかたで動く「上司」がたくさんいるものです。いつの時代かと思うくらい、古い仕事論を唱える「上司」も、自己顕示欲のかたまりのような「上司」も、いっそ「研究対象」だと決めこんで、彼らの生態(価値観とか考え方)をウォッチする。この発想が、結構つかえます。

「研究対象」として接しているわけだから、つながっているわけで。興味をもって、研究を重ねてみて、自分の出方や接し方を工夫する。うまくいったりいかなかったりするけれど、上司とのつながりを「断絶」するよりも、「研究」を重ねるほどに会社生活が楽になっていくのは、きっと間違いなくて。

驚きも発見も、飲み会のネタにすれば、笑える。今日も美味しいツマミを求めて、人間関係力、高めていきたい。

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