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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

若手社員とのコミュニケーションが上手くいくたった1つのコツ!

同じ中間管理職のB君(仮名)が、自分の上司と、後輩である若手社員との間の軋轢に悩んでいる。

若手社員は、「上司の指示や方針の示し方が曖昧で、困る。指示通りに対応したつもりが、上司からは違うと言われることもあり、もう仕事を指示されてもやる気が出ない」と不満を言う。

組織として仕事する以上、上位の人間の指示に対して組織メンバー全体が一枚岩で動かなければ、力が分散し、良い結果は出ない。

B君は、若手社員と上司の間の「中間管理職」の立場として、実務部隊となる若手社員を何とか動かすためにと、上司に「指示の出し方」について提言をしたそうだ。

「そんな基本的なことでも、一つひとつやり方を教えないと動けないのか?程度が低すぎる。不満を言うのは、単純に面倒な仕事をやりたくないだけ。指示したことをやらないなら、(その若手社員の)担当業務を減らせばいいんだ」

と、その上司は取り合わない。

上司と若手社員の溝は深くなる一方で、お互いに距離を置いている。

コミュニケーションもなく、若手社員は、業務中でも職場で仕事に対する愚痴を周囲のスタッフに言い始め、仕事へのモチベーションも低い。上司は上司で、「あいつには何を言っても無駄」と考えている。

 

「その上司、最低やなー。部下と話をするときは必ず相手の目線と同じ位置まで自分(上司)の目線を下げなアカン。自分の子どもと話をするときは絶対にそうするやろ?愛があれば自然にできることや。何歳になろうが、これだけは守らなアカンで」

 

B君の苦労話を、お酒の席でぼくの上司に持ちかけたところ、力強い関西弁で、こんな言葉が返ってきた。

ぼくの関西弁の上司は、大学時代、キャンプ場で小学生らを相手にバイトをしていた。子どもたちと一緒に遊び、ご飯をつくり、お世話をする。子どもたちと話すときは必ず膝を屈めて、相手よりも低くなるよう身を構え、言葉をかけたそうだ。

頭のうえから言葉を投げられても、子どもたちの気持ちは反応しない。とてもシンプルだけど、これが人間関係の本質ではないだろうか。

子どもたちだけでなく、ぼくたち大人も同じだ。

若手社員のやる気がない、いつも不満ばかりを言い、すぐに反論を返す…。

こんなとき、果たして自分のコミュニケーションの取り方は適切だったか?を問う姿勢を忘れずにいたい。相手の目線まで下りるというのは、「相手のわがままを聞き、甘やかす」ということではない。相手を導くために、まず自分が下りるのだ。

「すみませーん。ビール、おかわりください」

絶品のもつ鍋に追加のビールを注文しながら、消えてゆくビールの泡のようにいまの気持ちを失ってはいけない、とぼくは考えていた。