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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

英語を話す力はひとりで鍛えられる!

日本人が英語に弱い、とは思わない。

 

ぼくはタイの現地法人に赴任しているけれど、日常の業務上のやりとりはほぼ英語だ。メール文章や資料作成言語も、お互いの共通言語として英語を使っている。

社内通訳者(日本語⇔タイ語)もいるが、日常業務のすべての場面で社内通訳者を活用することはできない。社内通訳者は、重要な会議や、重要な案件についてのコミュニケーションのみでの活用がほとんどだ。

 

タイ人スタッフのメール文書や作成資料を読むと、英語の間違いは多い。

彼らの母国語であるタイ語の影響を受けているせいか、1つの文章(節)に動詞が2つ出てきたり、言葉の配置がさかさまだったりする(「形容詞」+「名詞」→「名詞」+「形容詞」になったりしている)。

けれども、日本からの出張者を招き、彼らと英語で打ち合わせをさせると、決まってタイ人スタッフのほうがよく話す。彼らの方が、流暢に英語を駆使していて、日本人よりはるかに英語力が高いように見える。

 

ぼくが日常的にタイ人スタッフの英語に触れて感じることは、おそらくTOEICなどの試験を実施した場合、日本人社員のほうが高スコアを出す。

日本人は英語力が低いのではなく、英語を話す力が弱い、というのが本当だ。

タイ人スタッフは、必要に駆られて日々英語を使っている。それに対して、日本人社員は、(日本の)職場で英語を使う機会はほとんどない。

この「英語を使う機会がない」ことが、日本人の英語を話す力が弱いことの単純な理由だと、ぼくは思う。

 

海外赴任や海外研修制度を利用して、海外で仕事をする機会を得ることができれば、否が応でも英語を使わざるを得ない環境になるから、きっと話す力は上昇する。

けれども、日本に居ながらも「英語を話す力」を育てることは十分に可能だ。

英会話スクールに通ったり、外国人の友達をつくったりしなくてもできる。

 

2010年に海外研修生として海外赴任する前、ぼくはひたすら英語を聴き、英語を音読した。

当時のぼくは「話す力」よりも「聞く力」に不安があったので、英語教材のリスニングに7割ほど力を注いだけれども、今思うと、英語の音読に7割あるいはそれ以上の力を注いでもよかった。

 

音読こそが、外国語の最良の勉強法であると、長い間の英語学習歴からぼくは実感している。

 

とくに「話す力」を鍛えるには、英語を使う環境がまわりにない以上、自分ひとりででも英語を音読し、日々使いこむ意識が必要だ。

英語は言葉であり、言葉はからだから発信される。

野球でいう「素振り」のようなもので、ボールを打つ環境がないのなら、自分のからだを、ボールを打つためのスイングができるように最適化していくトレーニングが大切だと思う。

 

ぼくの娘はまだ小学校に入ったばかりだけれども、英語の勉強を始めるときは、音読の大切さを伝えていきたいし、そのときには自分も何か教材を見つけて、一緒に音読に励もうといまから考えている。