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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

職場のタイ人は「朝食が大事だ」と言いお菓子を食べる

タイの雨季には、突発的に豪雨が降る。朝の出勤時間にその豪雨に見舞われると、バンコク市内の一部では冠水状態になり、会社では遅刻者が相次ぐ。

今朝の大雨の影響で、通勤バスが遅れた。タイ人スタッフの彼女はいつもその通勤バスを利用するが、時間になってもバスが来ない。

就業開始時間に間に合わないと予感した彼女は、(タイ人には珍しく)事前にぼくに連絡をくれた。

この会社では、朝食が支給されている。有料ではあるが、料金は1食20バーツ(約60円)で、メニューには麺類やおかゆなどのタイ料理が並ぶ。

雨の影響で遅れてきた彼女は、不服そうに「朝ごはん食べれなかった…」と言った。タイ人スタッフたちは、いつも出社すると食堂に行き、軽い朝食を摂るのが通例だ。

普段、ぼくは朝食をほとんど食べない。

「朝食抜き」の生活に慣れているぼくからすると、朝ごはんを食べられなかったことがどれほどのショックなのか想像できなかったが、どうやら彼女にとっては大事だったようだ。

「1日の食事のなかで、朝食が一番大事」と彼女は言う。

医者がそう言うから間違いないらしい。一日の活動の源になる朝食をもっとも多く摂り、昼は中程度、夕食はさらに少なく摂る、というのが彼女こだわりの健康法だ。

周囲のほかのタイ人にも確認したが、どうやら「朝食が大事」というのは、タイ人共通の意見のようだ。

ぼくの住むバンコクから、勤務地までは80キロほど離れている。

毎日家を出るのは朝6時前。残念だけど、ぼくには朝食を食べる余裕がほとんどない(胃がまだ目覚めていない)。夜の帰宅時間は21時~22時で、そこから晩ごはんを食べる。仕事終わりの解放感と、1日の必要な栄養を一気に摂取するかのような勢いで、つい「どか食い」することもある。

ぼくが赤裸々にこの食生活を暴露すると、彼女は驚き、ついには「このままじゃ病気になってしまう、健康に悪い」と本気で心配してくれた。彼女は朝食が大事であることと、夜の食べ過ぎは体に害だと繰り返し力説する。

(ちなみに、タイ人は滅多に「どか食い」をしない。「1日3食」という決まりもなく、間隔を空けながら1日に5食も6食も食べる。一回の食事量は少なく、お菓子や果物で済ませたりしている

とりあえず妥協点として「夜遅くの食事は仕方ない。ただし、食事のあとすぐに就寝せず、2時間は間隔を空けて寝る」ことで彼女は渋々だが納得してくれた。

議論のあと、彼女は「お腹がすいた」と言い、ポリポリとお菓子を食べ始めた。パソコンの横には、甘いジュースが置かれている。いつもの光景だ。彼女が大事だと言う朝食には、お菓子もOKのようだ。