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タイ人の結婚披露宴に参加。彼女が彼との結婚を決めた理由について

先日、タイ人スタッフの結婚披露宴に出席した。

タイ赴任の間、現地スタッフの結婚披露宴にお呼ばれするのはこれで3回目。

披露宴開始は「18時」。そして今回もいつも通り、予定時間を30分以上過ぎたあたりで披露宴が始まった。同じ職場のタイ人の同僚たちのなかには、まだ会場に来ていないひともいる。

タイでは、披露宴は予定通りには始まらない。

この数日前、一緒に招待されているタイ人スタッフに冗談半分で、「披露宴18時開始と書いてあるから、18時に家を出発するんでしょ?」と言うと、彼女は「そうです、そうです!」と笑いながら答えた。

どうやらタイでの「結婚式の手引き」のようなものにも、披露宴開始時間を30分過ぎたら食事を出し始める、とあるそうだけれど、真偽はわからない。

 

会場には、新郎・新婦のツーショット写真が飾られている。

その写真も、見事なドレスアップをしていて、一点の隙もないほどに、プロのカメラマンが撮影している。お互いを見つめ合う姿、手を取り合う姿、寄り添う姿が展示されている。

テーブルにお酒が運ばれてきたかと思うと、今度は動画が大型スクリーンに投影された。日本では幼いころから今までの写真や、2人のデート写真などが流されることが多いので、同じような動画を期待していたけれども、これも少し違っていた。

短編ドラマのような動画が流れた。

主人公はもちろん新郎・新婦だが、2人の出会いから今までを、完璧なドラマ仕立てで演じている。どこまでが本当で、どこからがフィクションかはわからない。

2人の演技力もすごい。表情や仕草など、さながら本物の役者のように洗練されている。セリフは全てタイ語なので、何を言っているのか分からなったけれども、もしぼくだったらあそこまでの演技は絶対にできない。

このドラマ仕立ての動画スタイルは、昨今の流行のようだ。

 

披露宴の途中で、質問インタビューがあった。

新婦に「新郎を結婚相手に選んだ理由は?」という質問が投げられ、彼女は「彼が母親を大事にする人だから」と答えた。

日本人の場合、「彼と私」の関係性の範疇での答えを想定するけれども(「(私に対して)優しい」「価値観が合う」「趣味が共通している」など)、彼女が「彼と彼の母親」の関係性に言及したことが、新鮮に響いた。

 

タイでは、結婚すると男性が女性の家に入るらしい。

ぼくは新婦側の同僚なので、新婦がとりあえず嫁姑問題とは縁がないことを知り、少しほっとした。