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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

日本発祥のカラオケ文化。タイのカラオケはココがちがう(郷に従う異文化論)

タイと日本では、カラオケでの作法が全然ちがいます。

タイ駐在員であるぼくは、職場のタイ人スタッフと一緒にカラオケをすることがあるのですが、結構、日本の常識とのちがいに驚くことがあります。

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まず、歌の「持ち回り制」。誰かが選曲を済ませたら、次のひとにまわして、順々に歌をうたうというあの日本での暗黙のルール。これが、タイではありません。

どうするかというと、歌をうたいたいひとは、ずっとうたってる。いつまでも、同じひととか、一部の「どうしてもうたいたい人たち」がうたいます。

日本ではヒンシュクを買うだろうけれど、タイではこれが一般的。うたいたい人たちだけ、延々とうたう。で、残りの人たち。何をするかというと、踊ります。曲に乗って、楽しそうに。

日本のカラオケには、「うたって聴かせる」という一面もあります。「いい歌だから、一生懸命うたうから、聴いて!」みたいな。ひとによっては、持ち前の歌唱力を披露する場でもあったりして。

一方のタイ。ぼくの経験からいうと、「みんなでダンスすること」を前提に選曲されます。どちらかというと、「歌うひと」は主役ではなくて、盛り上げ役。みんなに楽しく踊ってもらうように、場を盛り上げる。そんな感じ。

新入社員のころ、飲み会の二次会で行ったカラオケで、当時の部長が熱唱するそばで隣の同僚と談笑してたら、「オレの歌をちゃんと聴け!」と頭をマイクで小突かれたのを思い出します。社会の厳しさが身にしみた古き良き(?)思い出だけど…。

タイでは、盛り上がらない歌をうたったら、「聴衆」のリアクションがすごい。まず、相手にされません。

それぞれが自分たちのスマホをいじったり、食事をしたり。でも、落胆しない。悪気があるとか、意地悪しているわけじゃなくて、タイ人にしたらごくありふれたことなわけで。

「そういうもの」です。

カラオケ、本当に困ります。タイ語の歌を何か1曲でもうたえれば相当盛り上がるはずですが、タイ語ってハードル高い。せめてノリのいい洋曲か、歌詞が通じなくても一緒に踊れそうなジャパニーズ・ソングを用意しておくのがいいです。

でも、曲ぞろえはお店によって差があるので、用意した曲があるかどうかは運次第ですが…。