家づくり(1)「自分の家」をどうするか?「お金」の問題
社会人になって10年。
家族構成や生活スタイル、自分の趣向などが次第に輪郭を帯び始めることもあり、ちょうどこのタイミングで、人生の基盤となる「住宅」のテーマに取り組むひとも多いように思います。
事実、僕の周囲でも知人が一軒家を建てたとか、先輩や同僚、後輩がマンションを購入したとか、
そういう話をよく聞くようになりました。
そして僕も、同じようにこの「住宅」のテーマに切実に取り組むひとりです。
このコラムでは、家を建てるときに考えるべきこと、ネットで検索しても出てこない「根本思想」の部分を紹介したいと思います。短い記事ですが、はじめてこの「住居問題」に取り組む人たちが、納得のいく家を手に入れるためのヒントとなれば幸いです。
―持ち家か、賃貸か。
まず「住宅」のテーマに取り組むとき、この二択で迷うものですが、僕は「持ち家」を選択しました。よく「持ち家派」のデメリットとして、
長期住宅ローンや固定資産税の負担、補修・修繕費の発生、そして、簡単に住まいを変えることができない、ということが挙げられます。
つまり、「お金」の問題と、「定住」の問題です。
1つ目の「お金」の問題に対しては、僕は悩む必要はないと思っています。なぜなら、事前にシミュレーションし、対応策を考えることができるから、です。
長期ローンを組む場合、月々の返済額をいくらに設定するか?いくらまでなら返済能力があるか?は、自分で考え、自分で決めることが可能です。金利に関しても、長期固定金利を選択すれば、金利負担額の見通しも立てられます。
また固定資産税も、補修・修繕費も、「発生することが確実」であるならば、将来に向けて準備をし、対応すればいいというだけのことなので、
「お金」の問題への対応は難しくない、と僕は思います。
大切なのは、目のまえの「住宅購入に伴うお金の問題」だけにとらわれず、一歩引いて、人生をトータルで見通すということ。
子どもの教育費や自分たち夫婦の老後資金、車の買い替え等、自分の家族がこれからどのような生活を送り、発生する費用にどう対処するか?
夫婦で話し合い、課題を共有し、必要な準備を始めることが大切です。
我が家もライフプランシートをつくり、妻と話し合いをしながら、住宅ローン負担額を設定しました。我が家の場合、「将来の収入」をどう考えるか?について、次のルールを設定しました。
・希望的観測で将来の収入を計画しない。
・妻の収入を最初からアテにしない。
・ボーナス返済を計画しない。
初めは手堅く見通しを立て、どうしても必要なときだけ、次善策を考える(一定期間だけ妻の収入を入れる、最低限のボーナス返済額を設定するなど)。
夫婦で課題を共有し、互いが良きパートナーとして、この共通課題に取り組む。これができれば、「お金」の問題は解決できます。
―さて2つ目の「定住」の問題。
僕の根本思想はこの問題にこそ深く関わるのですが、次回の記事でお話させていただきます。