この時代、何を拠りどころにして生きますか?
先の見えない時代だと言われています。
確かに新聞やニュースでは、少子高齢化社会で増大する社会保障費負担(年金、医療等)や、雇用の流動化、はたまた国の財政赤字など、さまざまな問題が報じられ、
「明るい未来」を信じて待ってるだけでは、どうも足りなそう
そんな重っ苦しい空気感に、付きまとわれているように感じます。
こんな時代に、僕たちはどんな心持ちで、自分自身の人生を生きるのか?
先が見えないとき、この先どうなるのか不安に思うとき、僕たちが拠りどころにできるもの、
それはお金なのか?それとも、仕事(=会社)?社会的地位?偏差値(?)?
自分の外側の基準は、脆いと思います。たとえば、お金。昔のコマーシャルの有名なコピーにあったように、「お金は大事」だと僕も思います。
けれど、貯金通帳の残高が、この時代を走り抜く原動力になり得るか?
貯金残高というのは、あくまでリスクに対する許容度を意味するもので、「あと何ヶ月、何年、食いつなげるか?」という将来の見通しを立てることはできますが、
貯金残高が、将来の不安をなくしてくれることはないし、今この瞬間をより強く生きることにつながるとも言い難い。
だから、お金を生きるうえでの拠りどころとするのは、きっとちがう。
では何を?といえば、
単純極まりないけれど、結局はこの自分の内のほう、
「自分の生き方に、自信をもって生きているかどうか、その度合いの強さ」
なんじゃないか、と思います。
言葉にするとすごく単純、だけど、自分の生き方、ひいては自分の下す決断や選択、考え方、意見の一つひとつに、
「自信」という輝きを宿していけたなら、
どれほど自由で、不安もなく、真っ直ぐに伸びやかに生きていけるのか?
少しずつでも、そこに向かって進んでいくために、いま何ができるのか?
精神論ではなく、地にしっかりと足をつけながら、心の引っかかりや、今この瞬間に感じていること、考えていること、揺らいでいることに向き合い、
自分自身の言葉にし、一つひとつ(その時点なりの)決着をつけながら生きていく、
その習慣が大事なのではないかと思います。