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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

ラーメンと砂糖と人間観

タイ人は、よくラーメンに砂糖を入れて食べます。

驚くかもしれませんが、本当です。しかも、軽く振りかける、というレベルではなく、

大さじ2~3杯くらい

どっさりと入れます。

そしてそのうえに、魚醤やチリ(激辛)の調味料を混ぜ込む。ひと口味見をして、何か足りないものがあればさらに追加します。

特別な光景ではなく、日常のことです。

これって、面白い。食文化が違う、その「違い」そのものが面白いなぁって思います。

僕にはラーメンに(大量に)砂糖を入れるなんて発想がなかったし、どんな味になるかなんて想像もできない。でもだからと言って、初めて見たときに、タイ人がラーメンに(大量に)砂糖を入れるなんて変だ!とは思いませんでした。

ただ、「あ、違うんだ」ということに改めて気づいたのです。

同じアジア系で、互いに似たような顔立ちや体型をしていても、普段食べるものだったり、その味を感じる感覚だったりが、全然違う。

「同じ人間でも、全然違う人間」

と、普段僕は仕事をしているんだな、ということを改めて認識しました。

だけどこれって、日本人とタイ人という比較だけでなくて、あらゆる人間関係に対して言えることなんじゃないか、と思うのです。

僕と僕の妻、僕と僕の娘、僕と僕の上司、僕と僕の友人・・・。

みな「同じ人間でも、全然違う人間」

だということ。

この原点を思い出せば、他人との多少の考え方の不一致や、理解の食い違いなど、「あって当然のこと」のように思えます。だから、そのこと自体に気を病まずに、しっかりコミュニケーションをとって問題を解決しよう、という気持ちになれる。

海外で暮らすメリットは、

「人間はみな違う文化背景や価値観をもっている。違っていて当然。全く同じ人間は誰ひとりとしていない」

という原点に立ち返る機会が多いことです。

その「違い」を認めて、受け入れて、僕たちはちょっとずつ心の幅が広がっていく。そんなふうに思います。

ラーメンに砂糖。

いつか食べる日がくるのかも(笑)