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30代サラリーマン応援ブログ。テーマ「仕事」「海外赴任・異文化」「英語学習」「家族」など

上司が嫌いとか関係ない

上司とそりが合わないというのは、おそらく古今東西、老若男女問わず共通の問題だろうと思います。特に世代の違う上司では、価値観や仕事観の違いが鮮明となり、できれば話をしないで済めばいい、どうせまたいつもの説教が始まるんだろう、とコミュニケーションそのものを避けようとするものです。

僕にも、合わない上司がいました。

長時間労働こそが是であり、とくに仕事の成果が出ていなくても、毎日遅くまで残業をし、そのうえ休日も返上で働けば、それだけで「アイツは頑張っている、将来の見込みがある」とレッテルを貼る。定時で帰宅する部下に対しては、「最近アイツはたるんでいるんじゃないか」と苦言を言う。

どれだけ会社(事業)にコミットしているか、という判断を、「労働時間」という物差しで評価するような人間でした。

僕はそんな上司の考え方が嫌だったけれども、それでも「食らいついていく」ことにに決めました。仕事観や価値観には全く賛同できなかったけれど、それでも大事な局面で見せる判断力や折衝力、社内調整力は抜群のひとだったから。

正直、僕はその上司を人間としては尊敬していなかったが、管理者としては尊敬すべき一面があったと思っています。今の仕事のやり方にしても、その上司から学んだことはたくさんあるし、日々の判断の支えになっている教えもあります。

何が言いたいのかというと、すべてにバツの上司はいない、ということ。

嫌な上司でも、たとえ顔を見るのも話をするのも嫌で嫌でたまらなくても、その人間が管理職となりチームを任され率いている以上、なにか参考とすべき特質があるはずだと思うのです。

上司を選ぶことはできない。だったら、どんな上司のなかにもマルを見い出し、学ぶ態度が大切だと、僕は思います。

上司とそりが合うか合わないか、はたしかに重要な問題だけれども、合わないなら合わないなりに、自分の肥やしとなる学びを、積極的に掴みにいく。コミュニケーションを拒絶するのは簡単だけれど、それだと今の仕事レベルを半歩でも前へ進めようという意欲が枯渇している。

上司の好き嫌いに関係なく、「食らいついていく覚悟」が必要なんじゃないかと、僕は思います。